富岡市へのご意見・ご要望
一市民の意見です
登録日:2007年12月14日
相談内容:
富岡市在住の者です。日頃思っていたことを書かせていただきます。
まず、製糸工場の世界遺産に向けての運動ですが、確かに明治維新の初期、殖産興業のもと日本の絹産業を代表し支えた貴重な施設ですが、今この時期に何故世界遺産認定を目指すのか理由が分かりません。また、世界中の世界遺産と比べてみて、また日本の白神山地や厳島神社、姫路城などと比べても規模も小さく、観光客で常日頃にぎわうでもなく、施設周囲の町景観も良くない当施設が現実的に本当に認定されるか疑問です。仮に認定されたとしてもそれが単純に町の活性化に結びつくのでしょうか。正直なところ財政も厳しいこの富岡市が、さらにこれで税金の無駄使いをしてしまっているのではないかと心配しています。このように考えている方も少なからずいるのではないのでしょうか。
街が活性化しない理由として、高齢化と若者の減少が大きな理由のひとつだと思います。税金を、例えば専門学校や大学(分校でも)の誘致や建設にあてたり、きれいな文化的施設を作る(図書館、本屋、(ライブ、音楽)ホール、映画館)など、若者を集める方法を考えてみてはどうでしょうか。
公共の施設としてもみじ平公園は良いと思います。美術館は赤字だそうですが見ごたえがありますし、週末は公園の方は家族連れなどでかなりにぎわっています。このような整備された公園や道路などは、すたれた街という印象を消してくれるのではないかと個人的に思います。逆にパチンコ店などはこれ以上作らないでほしいと思います。視覚的にもセンスがなく、増え過ぎると街の品を落とす気がします。
税金の無駄使いだけはしないでほしい(税金を納めている一市民として)、そして街の活性化を真に目指す、センスのある行政を望んでいます。御回答を望みます。
回答:
富岡製糸場へのご意見やまちづくりへの思いをお寄せいただき、誠にありがとうございました。
財政的な面や周辺の景観形成などの視点から富岡製糸場を論じていただくとともに、文教施設の活用・充実などの視点から、富岡市の豊かの空間づくりなどのご提案にとても感銘を受けた次第です。
さて、富岡製糸場につきましては、去る平成15年8月に、当時の小寺知事が「群馬県において富岡製糸場を核とした絹遺産群をユネスコ世界遺産への登録を推進する。」という提案を打ち出したことから、その取り組みが始まりました。
群馬県では、世界遺産推進担当を設置し、富岡製糸場をはじめ、県内10カ所の絹遺産群を指定し、関係市町村に協力を求めながら、世界遺産登録を目指しています。
このような中、今年の1月30日には「世界遺産暫定リストに登載」されました。この「世界遺産暫定リスト」は、今後、概ね5年から10年以内に世界遺産登録を目指すために、日本政府がユネスコ世界遺産委員会に提出をしたものです。
このように、世界遺産への登録は、日本政府が富岡製糸場の文化遺産・産業遺産としての価値を認め、これを後世に残すために保存・管理をしようとするものですので、この点につきましては、是非ご理解をいただきたいと思います。
富岡市におきましては、群馬県が提案し、政府が富岡製糸場の価値を認めていただいたことをとても誇りに思っておりますので、世界遺産への登録につきまして、地元富岡市において出来る限りの努力をしたいと、考えておるところでございます。
しかしながら、ご指摘のように、税金の無駄づかいとならないようにしなければなりませんので、担当職員数の見直しや事務事業を精査しますとともに、国や県に財政的な支援をお願いし、これまで国や県から多額の助成をいただいております。今後も国・県においてしっかりと対応していただくよう、強力に要請して参りたいと考えております。
世界遺産に登録されることは、富岡製糸場を通じて、富岡市を世界に紹介できる絶好の機会であると思っております。このことにより、新たなまちづくりも展開できるものと思われますし、特に、世界に恥じないような都市空間やセンスあるまちづくりを推進するためにもよいチャンスであると思いますので、重ねてご理解をいただきたいと思います。
なお、「世界遺産暫定リストに登載」後、見学者が急増しておりまして、平成16年度は3万1千人でありましたが、平成18年度は11万2千人、平成19年度は20万人の見学者が見込まれております。また、今年の4月から施設内の見学を有料とさせていただいておりますが、1年間で約1億円の収入が見込まれておりますので、この収入を施設の維持管理費に充てたいと考えております。
また、ご指摘のように、専門学校・大学を誘致することや文化施設の建設は、若者に魅力を感じさせますし、それらの施設が都市の印象を変えるとともに、センスある都市空間を醸し出すものであります。それらは、富岡市の活性化のためにもつながります。
専門学校や大学の誘致につきましては、以前から検討はしておりましたが、富岡市は公共交通が極めて弱いことや膨大な敷地を用意しなければならないことなどから、なかなか実現しなかったという経緯がありました。文化施設につきましては、お陰様でかなり充実しておりますので、これらの施設の素晴らしさを十分に生かしながら、魅力ある催物を開催していくことが必要であると思っております。
なお、最後にご提案しております「街の活性化を真に目指す、センスのある行政を望んでいます。」につきましては、現在策定中の第1次富岡市総合計画や都市計画マスタープラン、都市景観計画に反映させていただきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
貴重な意見・ご提言に対しまして、重ねてお礼申し上げます。
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