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映画「心理学者 原口鶴子の青春」

感動のドキュメンタリー映画が、富岡市で上映されました

平成19年10月6日(土)かぶら文化ホールで「心理学者原口鶴子の青春」が上映されました。2回の上映に計約1,000人が来場し、約95分の映画を堪能しました。上映前には泉悦子監督の舞台あいさつが行われ、また会場には、鶴子さんの子孫の方たちも来場されて、地元の人たちとともに鑑賞されました。


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原口竹次郎、鶴子夫婦の写真

富岡市一ノ宮に出生(生家は移築され中高瀬に現存)

原口(旧姓新井)鶴子は、1886年(明治19年)6月18日、富岡市一ノ宮(当時の北甘楽郡一ノ宮町)に生まれました。生家の新井家は、養蚕以外にも手広く商いをしてた豪農で「朝日屋」といわれていました。父の広三郎は子どもへの教育に熱心な有識者でした。
鶴子は、抜鉾尋常小学校、 一ノ宮尋常高等小学校高等科を経て、1899年に群馬県高等女学校(現在の高崎女子高等学校)に入学。1902年に日本女子大学校(現在の日本女子大学)英文予科二年に編入、1906年に英文学部を卒業しました。

日本人女性初の心理学の博士号を取得

今から100年前の1907年(明治40年)、鶴子は単身アメリカのニューヨークにあるコロンビア大学に留学し、ソーンダイクらのもとで心理学を学び、同大学院で心理学の博士号を日本人女性として初めて取得しました。学位は、1912年6月5日の卒業式で授与されましたが、同じ日に原口竹次郎との結婚式も行われました。

29歳で急逝

鶴子はその後帰国し、研究を続け、講演や執筆活動を行いましたが、患っていた結核が進行し、伊豆の伊東で1915年(大正4年)9月28日に逝去しました。鶴子は「明治時代の国際都市」富岡市から巣立った、強い意志力と自律心を体現した国際的な女性であり、彼女が残した精神疲労の研究、国際性、自立の精神、新しい夫婦像は、その後、日本で起こった女権運動に影響を与えました。しかし志半ばの29歳という若さで他界したこともあり、いつしか忘れさられていきました。

(参考)原口鶴子の年譜・業績

◇1886年(明治19年)
6月18日 群馬県北甘楽郡一ノ宮町に生まれる。本名つる

◇1891年(明治24年)
4月 抜鉾尋常小学校入学(推定)

◇1895年(明治28年)
一ノ宮尋常高等小学校高等科入学

◇1899年(明治32年)
同小学校卒業。群馬県高等女学校入学

◇1900年(明治33年)
同校本科3年進級

◇1901年(明治34年)
同校本科4年進級

◇1902年(明治35年)
同校卒業(第一回生)。日本女子大学校英文予科二年に編入

◇1903年(明治36年)
同大学校英文予科修業。同大学校英文学部へ進学

◇1906年(明治39年)
同大学校英文学部卒業(第3回生)

◇1907年(明治40年)
心理学研究のためコロンビア大学大学院留学

◇1910年(明治43年)
休学、ニューヨーク州トロイのガーレー家に滞在

◇1911年(明治44年)
春学期より復学

◇1912年(明治45年)
コロンビア大学大学院卒業 Ph.D.の学位受領
原口竹次郎と結婚式をあげる
コロンビア大学ティーチャーズ・カレッジより学位論文
『MentalFatigue』を刊行
英国へ新婚旅行を経て、帰国

◇1913年(大正2年)
長男精一郎出生
心理学会で講演

◇1914年(大正3年)
日本女子大学校桜楓会で講演(誰にでも出来る児童知能の測り方)
『心的作業及び疲労の研究』刊行
長女早百合出生

◇1915年(大正4年)
『楽しき思い出』刊行
9月28日、伊豆伊東で死去

◇1916年(大正5年)
翻訳本『天才と遺伝』刊行

(荻野いずみ編著『原口鶴子 女性心理学者の先駆』より)

◆心理学者 原口鶴子 の青春オフィシャルホームページ http://www.sepia.dti.ne.jp/tess/

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