旧一ノ宮町役場庁舎が国の登録有形文化財になりました
登録日:2014年1月10日
平成23年12月9日、国の文化審議会から「旧一ノ宮町役場庁舎」の国登録有形文化財への登録の答申があり、平成24年2月23日付けで国登録有形文化財に登録されました。
- 名称 旧一ノ宮町役場庁舎
- 登録年月日 平成24年2月23日
- 所有者氏名 富岡市
- 所在地 富岡市一ノ宮1353番地1
- 説明
文化財登録制度は、建造物では50年以上を経過したもののうち、一定の評価を得たものを登録し、保存を図ると共に活用を促すというもので、国の手続きにより登録される制度です。
旧一ノ宮町役場庁舎(現・富岡市シルバー人材センター)は、昭和3年(1928年)3月に、当時としては数少ない鉄筋コンクリート2階建ての建物として建造され、昭和29年(1954年)3月まで使用されました。その後は、「富岡市一ノ宮出張所」、「群馬県立博物館」、「群馬県立自然科学資料館」として使用されてきました。平成10年からは、富岡市の「シルバー人材センター」として現在に至っており、高年齢者の就業機会の増大と福祉の増進、高年齢者の能力を活かした活力ある地域社会つくりの一端を担う施設として活用されています。
当建物は、昭和25年(1950年)に防水のため、寄棟造(トラス構造)瓦葺屋根の木造3階部分を増築しました。外観は、装飾が少なく単純明快で力強い意匠でまとめられており、装飾が少ない国際様式の昭和初期における鉄筋コンクリート造の様式を今に残しています。
建物の所在する地域には、近隣に国指定重要文化財である一ノ宮貫前神社や国登録有形文化財である富岡市社会教育館、北甘変電所などがあり、これらの建物と共に市内はもとより、県内外の人々からも親しまれてきた建物です。
旧一ノ宮町役場庁舎は、県内でも屈指の古さを誇る鉄筋コンクリート造の建物であり、保存状態も良く、地域の歴史的景観に寄与する建物としても貴重なものです。
本市では、「北甘変電所」「社会教育館」「割烹旅館ときわ荘」「富岡市講堂」に続き、5件目の登録有形文化財となります。
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