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トップページ > 観光・イベント > 文化財 > 指定文化財 >富岡高等学校 御殿・黒門が国の登録有形文化財になりました

富岡高等学校 御殿・黒門が国の登録有形文化財になりました

登録日:2018年11月2日

平成30年11月2日付けで、「群馬県立富岡高等学校 御殿・黒門」が国登録有形文化財になりました。

  • 名称:群馬県立富岡高等学校 御殿(旧七日市藩陣屋正殿)
       群馬県立富岡高等学校 黒門(旧七日市藩陣屋中門)
  • 所有者氏名:群馬県
  • 所在地:富岡市七日市1425-1

【説明】
文化財登録制度は、建造物では50年以上を経過したもののうち、一定の評価を得たものを登録し、保存を図ると共に活用を促すというもので、国の手続きにより登録される制度です。

大坂冬の陣、夏の陣の戦功により、元和2年(1616)に加賀・前田利家の五男である前田利孝が七日市に陣屋を構えたのがはじまりです。その後3度の火災にあい、御殿及び黒門は天保14年(1843)年に再建されました。再建当時は御殿・黒門ともに東向きで、玄関は右寄りにありました。明治4年(1871)に御殿とその一部を残して他の建物を除去し、明治7年(1874)鏑川学校が設置された際に、大部分が取り壊されました。昭和7年(1932)新しく木造校舎を建設した際に御殿は北向きに移設し玄関部分を中央に付け替え、黒門も移設されました。さらに昭和51年(1976)に現在の鉄筋コンクリート校舎建設に伴い、移設工事が行われ現在の位置になりました。
御殿と黒門は富岡高校の象徴的な建物であり、市民をはじめ多くの人々に親しまれている歴史的建造物です。

本市では、「北甘変電所」「社会教育館」「割烹旅館ときわ荘」「富岡市講堂」「旧一ノ宮町役場庁舎」に続き、6件目の登録有形文化財となります。


御殿 御座所
【群馬県立富岡高等学校御殿】              【御座所】

明治6年(1873)には明治皇后・皇太后が富岡製糸場行啓の際、御殿の御座所に仮宿泊、昭和9年には(1934)には昭和天皇が陸軍特別大演習の際の仮宿泊、等に使用されました。
建築当初から変わっていない部分は、構造では南通り及び廊下南側の柱、小屋梁組、外観では一部の瓦、玄関廻りの組物、式台、梁等です。内部では「御座所」の天井と壁のみで、下屋部分、外壁の下見板、腰窓及びその他の室の仕上げ等は、昭和7年(1932)以降の改修工事によるものと推定されます。
県内の御殿建築では、当御殿と大興寺本堂、妙義神社御殿の3件しか確認されておらず、全国的にも数少ない江戸後期の御殿建築として貴重なものです。

 黒門 
【群馬県立富岡高等学校黒門】

黒門は、明治8年(1875)に北甘楽郡役所正門として移築され、その後個人所有となっていましたが、大正14年(1925)に学校に寄贈・移築されました。昭和7年(1932)の御殿改修の時に現在の位置となり、現在も生徒の通用門として日常的に使われています。

地図情報

群馬県富岡市七日市1425-1

このページのお問い合わせ先

教育部 文化財保護課
電話番号:0274-62-1511
FAX番号:0274-64-1455

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