「新しい生活様式」における熱中症予防行動のポイント
登録日:2020年7月1日
新型コロナウイルスの出現に伴い、感染防止の3つの基本である、身体的距離の確保、マスクの着用、手洗い、「3密(密集・密接・密閉)」を避けるなどの「新しい生活様式」が求められています。本格的な夏の暑さに備え、暑さを避ける、水分をとるなどの「熱中症予防」を両立させましょう。
熱中症予防×コロナ感染防止で「新しい生活様式」を健康に(589KB)(PDF文書)
熱中症とは
暑いところで大量の汗をかくことにより、からだの水分や塩分(ナトリウム)のバランスが崩れ、体温の調整がうまくいかなくなることで起こります。
熱中症の症状
めまい、頭痛、だるさ、吐き気、けいれん、意識障害(返事がおかしい・意識がない)などです。
予防行動のポイント
1.熱中症を防ぐため、状況により「マスク」をはずしましょう
- 気温、湿度が高いときのマスク着用は要注意!
- 屋外で人と十分な距離(2メートル以上)を確保できる場合には、マスクをはずしましょう
- マスクを着用している時は、からだに強い負担のかかる作業や運動を避け、周囲の人との距離を十分にとったうえで、マスクをはずして休憩をとりましょう
注意!! マスク着用により、熱中症のリスクが高まります
マスクを着けると皮膚からの熱が逃げにくくなったり、気づかないうちに脱水になるなど、体温調節がしづらくなってしまいます。
注意!! 2歳未満の子どもにマスクは不要、むしろ危険!
- 小さなお子さんがマスクをすると、呼吸がしにくくなったり、熱中症になったりする可能性があり危険です。
- 顔色、呼吸状態、窒息、表情の変化に気づきにくいので、2歳未満の子どものマスクの着用はやめましょう。
2歳未満の子どもにマスクは不要、むしろ危険!(2.7MB)(PDF文書)
2.暑さを避けましょう
- エアコンを利用するなど、部屋の温度を調整
- 感染予防のため、換気扇や窓を開けることによって換気を確保しつつ、エアコンの温度設定をこまめに調節
- 暑い日や時間帯は無理をしない
- 涼しい服装にする
- 日傘や帽子を着用
- 急に暑くなった日などは特に注意する
3.こまめに水分補給しましょう
- のどが渇く前にこまめに水分補給
- 1日あたり1.2リットルを目安に水分をとる
- 大量に汗をかいた時は塩分も忘れずに
4.日頃から健康管理をしましょう
- 日頃から体温測定、健康チェック
- 体調が悪いと感じた時は、無理せず自宅静養
5.暑さに備えた体づくりをしましょう
- 暑くなり始めの時期から適度に運動を
- バランスの良い食事と良質な睡眠を
- 無理のない範囲で、こまめに水分補給を
- 「やや暑い環境」で「ややきつい」と感じる強度で毎日30分程度の運動を
特に、高齢者・子ども・障がいのある人は、熱中症になりやすいので、こまめな温度管理や水分補給を心がけ、周囲の人からも積極的に声をかけましょう!
参考:令和2年度の熱中症予防行動(環境省・厚生労働省)
熱中症が疑われたら
涼しい場所で横にして休ませる
木かげや冷房の効いた室内などの涼しい場所に移動し、衣服をゆるめ横にして休ませましょう。
からだを冷やす
保冷剤や冷たいタオルなどで、首のまわり、わきの下、脚のつけ根などを冷やしましょう。
水分と塩分を補給する
水分と同時に塩分も補給しましょう。ジュースなどは避け、スポーツ飲料や塩水(水500ccに対して塩小さじ1杯程度)などで補給しましょう。
粗塩をなめたり、梅干しを食べたりするのも効果的です。
医療機関へ搬送
吐(は)き気で「飲み物が飲めない」場合や、「体温上昇」などが見られる場合は、すぐに医療機関を受診してください。
受診までの間も、体を冷やすこと、(飲めれば)水分と塩分を与えることを続けましょう。
このようなときは、救急車を!
「もうろうとしている」、「呼びかけても返事がない」などの「意識障害」が認められるときには、直ちに救急車を呼んで救急病院へ運ぶ必要があります。
みんなで声をかけあいましょう
*夏季のイベントにおける熱中症対策について*
夏季に開催させる人が多く集まるイベントなどにおいては、熱中症が発生するリスクがあります。熱中症による被害をできる限り軽減し、イベントを安全に実施するための対策について、「夏季のイベントにおける熱中症対策ガイドライン2020」で解説しています。イベントを開催する際にはご確認ください。
「夏季のイベントにおける熱中症対策ガイドライン2020」(42MB)(PDF文書)
関連情報
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環境省の「熱中症予防情報サイト」では「暑さ指数(WBGT)」のメール配信サービスを令和2年10月30日(金曜日)まで実施しています。 また、各資料のデータは下記URLからダウンロードできます。
パソコン用
スマートフォン用 - 厚生労働省 熱中症関連情報
- 消防庁 熱中症情報 「都道府県別熱中症傷病者搬送人員」など
- 気象庁 熱中症に注意 「高温注意情報」など
このページのお問い合わせ先
健康福祉部 健康推進課(保健センター)
電話番号:0274-64-1901
FAX番号:0274-64-1969