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令和3年度富岡市戦没者追悼式における「平和への誓い」について

登録日:2021年10月13日

令和3年度富岡市戦没者追悼式は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大に対する群馬県の「社会経済活動再開に向けたガイドライン」に基づく警戒度を考慮し、中止いたしました。

例年、追悼式では次の世代を担う若者代表として市内高校生が「平和への誓い」を奉読しておりましたが、今回は、その機会を設けることができませんでしたので、富岡高等学校2年井上航介さんと1年関矢結風さんの「平和への誓い」をここに紹介します。

高校生作文 平和への誓い

富岡高等学校 2年 井上航介

「平和」の裏側は戦争ですか。

昭和二十年八月十五日。ラジオから聞こえてくる声が日本の戦争の終わりを告げました。戦争の終わりに、日本国民は何を思い、感じたのでしょうか。自分の夫や息子を戦場で失った人、親を失った子ども達。突然目の前の生活が奪われた人々。辛く苦しい日々がやっと終わったという安堵感とこれからどうしたらよいかわからない絶望感にさいなまれた人が大勢いたのではないでしょうか。世界に目を向ければ、歓喜する者、悲歎する者であふれたのではないかと思います。

「日常」。

私は生きていく中で、幾度となく聞いてきた言葉の一つです。この言葉を聞いて、何を思い浮かべるか考えました。家族と過ごす日常。友だちと会話をする日常。自分のしたいことが十二分にできる日常。考えただけでも幾つも思い浮かびます。その日常は、笑顔と平和な日々です。一方、争いが日常になった生活はどうでしょうか。いつも一緒にいた家族や仲間は消え、毎日に怯え、重労働を課せられたり、戦場に駆り出されたりするでしょう。いつ終わるか分からない日常は、人々に危惧の念と絶望を抱かせたのではないでしょうか。成人にもなっていない私にとっては、その悲惨さや過酷な日常をはっきりと想像することは難しいです。私が今生きている時代が日常とするならば、七十六年前は私にとって「非日常」です。その非日常を私たち若者は、認識・理解をして後世に伝えていくことが、今、すべき課題なのではないかと思います。

数年前、私は、広島の平和記念公園に訪れました。私が「平和」の意義を確かに感じ取ったのは、その時だったのかもしれません。私は、広島平和記念資料館にある展示品を目のあたりにして、言葉を失いました。特攻隊の何事にも形容しがたい表情でこちらを見つめる顔やその対極に位置するほどの笑顔で写った写真。ある一瞬の出来事で命を失った方々の名前が彫られた碑、この過酷な日常が嘘であってほしいと感じるほどに。その時代を想像し、簡単に口に出せない何かを私は感じました。

作家の井伏鱒二に『黒い雨』という作品があります。この作品は、戦争の悲惨さを伝えていることはもちろんですが、戦争後の人々の苦労を描いた作品でもあります。原子爆弾は、助かった人々の肉体的苦痛・精神的苦痛を、その人の命が尽きるその時まで与え続けているのです。その現実に私たちは決して背を向けてはいけないと思います。悲惨な戦争を決して風化させてはいけないのです。

今の「平和」を作り出してくれたのは、資料館の写真に写っている戦争の犠牲者や、今も心や身体に深い傷を負った人たちが当時の悲惨な戦争を語りつないでくださっているからだと思います。

もし戦争が世界から消えても、今、私たちが見据えている「平和」には行き着かないのではないかと私は思います。世界の国の中には、私たちのように当たり前と感じる日常を営む事すらできない人が沢山います。発展途上国では飢餓や病気で亡くなる人々がいます。また、権利すら持つことができない人たちもいます。必要最低限の権利を全ての人々が得られる訳ではないのです。ですが、この先、全ての国の人々が明るい希望と平和への目的と意義を認識し、子ども達からご年配の方々が、笑顔を絶やさず、平凡こそが幸せと思える日々を暮らしていけることこそが平和の一つであると考えます。私は、過去からつながっている「平和」を未来までつなげるために、これまでのこと、これから先のことを胸に刻みながら、幸せと呼べる日々を大切に過ごしていきます。

富岡高等学校1年 関矢結風

私達は社会や道徳の授業で戦争について学習してきました。今もなお、その悲惨さや残虐さが語り継がれています。原子爆弾の凄まじい威力により大破した原爆ドームは戦争の悲惨さだけでなく戦争の過ちをも物語っています。そのような時代を乗り越えた現在の日本は、戦争がなく安全で豊かとなり平和だと言われるようになりました。確かに戦争がないという状態を「平和」というのかもしれません。

ですが、新型コロナウイルスの感染拡大により日本だけでなく世界は大きく変わってしまいました。当たり前の日々が失われて、制限される生活や逼迫する医療現場、経済的な危機、そして何より大勢の人達の命を奪い、人々を不安と悲しみの恐怖に陥れています。

またいじめや偏見により心に深い傷を負ってしまったり、人種差別や男女差別などの差別問題で辛く苦しい思いをしている人が多くいます。LGBTの問題も社会的にはまだ受け入れ難いものです。このことをきっかけに精神だけでなく身体にも影響を与えてしまう可能性があります。このように様々な出来事に目を向けるようになり私は、平和とは戦争などの戦いや争いがないことだけでなく、精神や身体の平穏も含まれているのだと思うようになりました。

今の私達にできることは、相手の心を平和にするような言動をしていくことだと思います。まずそのためには、自分自身の心も平和であることが大切だと思います。優しい気持ちや笑顔は相手にも広がります。そのため私は家族や友達、身近な人達に対して優しく笑顔でいることから始めようと思います。

また、現在では不安や悩みを抱えきれずに自ら命を絶ってしまう人が多いことに心が痛みます。そのため身近な人で困っている人や悩んでいる人がいたなら私は駆け寄って、そばにいたり話を聞いたりして少しでも前向きになれるようにしていきたいと思います。

様々な価値観や考え方がある中で、相手のことを自分のことのように考え、思いやりをもって行動していくことが大切だと思います。そうすることで争うこともなくなり、互いを尊敬し認め合うことができ、より平和になっていくと私は思います。

私達を取り巻く様々な問題は平和とは言い難い状況なのだと感じます。これからの時代を担っていく私達だからこそ、現在の平和を未来へ受け継いでいくべきだと思います。日本や世界における背景を重く受け止めて、今より更に平和になるように些細な事や身近なことから実行していきたいです。自分らしさと人や物事に対しての優しさを持ち、思いやりと感謝の気持ちを忘れずに過ごしていくことを誓います。

このページのお問い合わせ先

健康福祉部 福祉課 社会福祉係
電話番号:0274-62-1511
FAX番号:0274-64-1294

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